画家の本 アーティスト・ブック展
Artists Books

　この度、アート・遊では恒例のアーティスト・ブック展を開催いたします。
　20世紀に入り「本」というメディアは多くの画家に注目されるようになりました。ピカソやシャガールら巨匠たちは古典文学を題材とした豪華挿絵本を競って出版し、またシュルレアリスムの画家たちは、同時代の詩人との密接な共同作業を通じて時には実験的な「本」ならではの表現を追求しました。ページを捲ると現れる挿絵の新鮮な驚き、装丁や字体、レイアウトの美しさ…。こうした魅力がたっぷり詰まった画家による本、アーティストブックは、持ち運びのできる小さな美術館といえるのではないでしょうか。貴重な作品を取り揃えた今回の展覧会、是非ご覧下さいませ。

◾️主な出展作品：マックス・エルンスト「博物誌」1926年、「百頭女」1929年、「カルメル僧院に入ろうとした少女の夢」1930年、「慈善週間または七大元素」1934年、「かわいい子羊」1971年 / ハンス・ベルメール「デッサン集」1966年 / ハンス・アルプ「アルプ、ガストン・ピュエル」1966年 / マン・レイ「容易」1935年 / オスカー・ココシュカ「夢見る少年たち」1917年 / E.L.キルヒナー「キルヒナー作品集（特装版）」1926年 / F.T.マリネッティ「未来派自由態の言葉」1919年、「ツァン・トゥム・トゥム」1914年 / ソニア・ドローネ「今この時（特装版）」1961年 / フェルナン・レジェ「世界の終わり」1919年 / ルフィーノ・タマヨ「聖ヨハネの黙示録」1939年 / アレクサンダー・コールダー「祝祭」1971年 / ラウル・デュフィ「画家への手紙」1965年 / ジャン・デュビュッフェ「ウルループ」1963年 / サイ・トンブリー「ホラティオスの８つのオード」1968年 / ロバート・インディアナ「アメリカンドリーム」1997年 / パトリック・コールフィールド「ジュール・ラフォルグ詩選集」1973年、他